MENU

歯周病PERIODONTAL

「歯周内科学」の視点から
歯周病にアプローチします We approach periodontal disease from the perspective of “periodontal endoscience.

当院では、歯科界の新しい分野である「歯周内科学」に基づいた歯周病治療を行っております。「歯周内科学」とは、お薬で歯周病を治す治療の総称です。今までの歯周病治療は、口腔ケアや歯石除去で歯周病の原因となる細菌を除去し、歯周外科手術で歯ぐきを切開したあと、奥の病巣を取り除くことが主流でした。しかし、それでも全ての歯周病菌を完全に取り除くことは不可能ですし、歯科医師の技術と患者様のセルフケアがうまくできていないと、良い結果が生まれません。多くの歯科医師が知恵を出し合い、どんな条件のもとでも良い結果を導き出せる歯周病の治療方法が歯周内科治療です。これまでとは異なった新しい考え方で、歯周病にアプローチしていきます。

歯原性菌血症に効果があります

お口の細菌はこんなに怖い

歯原性菌血症とは、虫歯菌や歯周病菌などの細菌が虫歯によってできた穴や、炎症を起こしている歯肉などから血管内に侵入する現象のことです。血管の中に侵入した細菌は、血管の内膜に柔らかい沈着物となって溜まっていき、血管の瘤(プラーク)を作ります。その状態をアテローム動脈硬化と言います。血管の内膜にプラークができると血管が少し収縮しただけでも血流が悪くなり、心臓や脳に酸素や栄養が送られず影響がでてきます。そのため、全身にさまざまな疾患を引き起こす原因となるのです。

歯原性菌血症の悪化原因

お口の衛生状況が悪い方や重度の歯周病の方は、お口の中の細菌によって歯肉に炎症が引き起こされ、血管に侵入する細菌数が激増します。そのような状況がお口の中で続いている方は、歯原性菌血症を発症するリスクが高く悪化しやすいと言われています。そのことが引き金となり、様々な全身疾患を引き起こす原因となるのです。

歯原性菌血症が引き起こす疾患 DISEASE

  • アルツハイマー型認知症
  • アテローム性動脈硬化
  • 関節リウマチ
  • 糖尿病
  • 早産・低体重児出産
  • 急性心筋梗塞
  • 心内膜炎
  • 急性虫垂炎
  • 脾臓膿瘍
  • 脳卒中
  • 血行性肺炎
  • 脳脊髄膜炎
  • 肝臓膿瘍

抜歯の原因

歯肉炎が進行すると、歯と歯ぐきの隙間である歯周ポケットが深くなり、その中で細菌が繁殖します。細菌が歯周ポケットの奥深くへ侵入すると、歯を支える骨の吸収が始まり、歯周組織の破壊が生じるのです。

そのため、歯がぐらつき噛み合わせが悪くなるため、食事にも支障が出てきます。歯周病は痛みなどの症状がないまま進行するため、気づいたときには重症化していることが多く、抜歯が必要になったり歯が自然に抜け落ちたりすることがあります。

歯周病とは

口腔内の細菌によって、歯を支えている歯ぐきや骨が壊されていく病気を歯周病といいます。自覚症状がないまま進行していくため「サイレントディジーズ(静かに進行する病気)」と呼ばれており、症状があらわれたときにはかなり歯周病が進行している状態になっていることが多いのが特徴です。

また、歯周病菌が心疾患や脳梗塞、糖尿病、早産などを引き起こす要因となっていることも報告されており、全身疾患との関りも注目されています。

FLOW 歯周病の重症度

歯周病の重症度は以下によって分類することができます。

  1. FLOW 歯肉炎

    お口の中の歯垢が原因で、歯ぐきに腫れや赤みがみられます。
    炎症が歯ぐきに限局しているため、歯を支えている骨には影響が出ていません。

  2. FLOW 歯周炎

    歯ぐきと歯を支えている骨に炎症が起きるため、歯ぐきの腫れや出血だけでなく歯を支えている骨が溶けはじめ、歯周ポケットができます。歯周ポケットの内部は歯垢や歯石がたまりやすく歯磨きではケアに限界があるため、気づかぬうちに歯周病が進行していきます。

  3. FLOW 重度歯周炎

    歯を支えている骨がかなり溶けてしまい、歯ぐきから出血や膿が出て歯にぐらつきがみられます。このまま歯周病が進行すると、最終的に歯が抜けてしまいます。

FLOW 歯周病治療の手順

当院の歯周病治療は以下の手順で行われます。

  1. FLOW 歯周ポケットや
    歯の動揺などの検査

    歯茎の腫れや出血、歯の動揺などを確認します。また、歯と歯茎の間にあるポケットの深さを測り、歯周病の進行度を評価します。

  2. FLOW 抗菌薬の局所投与

    お口の中の細菌を殺菌する抗菌薬を処方します。診断や治療に伴い歯科医師が適切なお薬を処方しますので、指示に従い服用してください。

  3. FLOW 磨き残し・歯の汚れの
    染め出し

    染め出し液を使って、歯に残ったプラーク(歯垢)や食べ物のカス、歯の汚れがどこに残っているかを確認します。

  4. FLOW 除菌後の歯石とり

    抗菌剤やカビ(真菌)取り剤で歯周病菌を除菌したあと、歯石除去や歯周ポケット内の清掃を行います。

  5. FLOW 定期健診

    お口の中の状況が落ち着いたらこれで「通院終了」というわけではありません。歯周病予防の基本はセルフケアですが、治療後の良い状態を保つためには定期健診が必要です。

    歯周病は細菌による感染症のため、口腔内のメンテナンスがしっかりできていないと再び細菌が増殖してしまいます。歯周病菌が繁殖し、影響を与える歯周ポケットの内部は歯ブラシではケアできないため、歯科医院で定期的にクリーニングすることでリスクを減らすことができます。

歯周病の治療法

  • ブラッシング指導

    歯ブラシの持ち方や当て方だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方などをご説明します。毎日の歯磨きが正しくできることが、お口の中を良い状態に保つ第一歩です。

  • スケーリング

    お口のトラブルの原因となる歯垢や歯石を、専用の機械を使って除去します。

  • SRP

    歯周ポケットの内部に付いた歯石や汚れを取り除きます。歯周病の進行度によって表面麻酔または麻酔の注射を行います。

予防が何より大切です

現在の予防歯科は「病気になる前に予防する」がスタンダードです。
ご自身による毎日の歯磨きがお口の中の健康を保つ基本です。しかし、歯周病のケアは歯磨きでは落とすことができない歯石や、歯周ポケットの中のクリーニングが必要となります。毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスを続けることでお口の中の健康を維持し、異常や変化などの早期発見にもつながります。また、歯周病菌と全身疾患の関連性が明らかになったことにより、全身の健康を保つことにつながります。 健口スマイルクラブ

お問い合わせ CONTACT

こちらにお気軽にお問い合わせください

こちらにお気軽にお問い合わせください 042-336-6169